鳥海山  中島台〜新山


登山日 10.3.14


 会山行。
 3名で中島台から入る予定であったが、大師匠がやんごとなき事情でお休みとなり、2名で。と思ったら、当日の朝、会長から連絡があり、先行して入るとのこと。但し、所用があり途中で引き返す前提だった。

 朝、横手の自宅を出ると、数センチの積雪があった。西の空は雲がかかっていた。
 13日時点での予想気圧配置では、高気圧が近づいてくるので、朝は曇っていても、登っているうちに晴れてくるだろうと予想していた。
 先行していた会長に追いつき、会長の折り返し地点で休憩していたら、予想通り抜けるような青空が顔を出してくれた。

 雪質は、ほどよく締まっていたが、上部へ行けば行くほどアイスバーンの割合が高くなっていった。特に千蛇谷の中は最悪であった。
 最も滑走に適した七五三掛直下の急斜面は、上部はアイスバーンであったが、中腹から下は締まった雪の上にパウダーがかかり、快適であった。

 快適な滑走!と思っていたら、ガスがかかってきた。
 ホワイトアウトになるほどではなく、ある程度先まで見えたが、肝心の足元がよく見えない。サングラスをかけていたが、目が弱くなってしまい、雪質の変化を捉えきれず、P905まで慎重に下った。
 905から下の雪は既に腐れていた。

 全体を通して風が強かったが、当コース今季初戦で登頂できたのは幸運であった。


8:00
13:40
〜14:16
新山〜スキーデポ地点
15:45




晴れていれば最高の眺望なのだが

この直後に先行していた会長と合流



ブナの上の方に黒いかたまりがあるのが分かるだろうか?




アップ




別の方向から




 会長から教えて頂いたのだが、「熊棚」あるいは「熊床」というそうだ。
 これは、秋のうちに、熊がブナの実を食べるために登り、枝を折ってブナの実を食べ、食べた後は枝を尻の下に敷くという。
 まだ葉があるうちに食べるので、上の写真でも、葉が残っているのが分かると思う。
 熊棚の全てが残っているわけではなく、風雪にさらされ、落ちてしまうものも多いのだとか。




で、この傷は、




熊が登るときに付けた爪痕




こちらは熊棚ではなくヤドリギです

遠くから見ると間違いやすい




会長は引き返すので、一旦休憩。

休憩当初は曇っていたので、時間稼ぎも兼ねてゆっくりしていたら晴れてきた。




そんな訳で記念撮影




反対方向




ここから先は、2名で山頂を目指すことに




風が強く、緩々と進んだが、




この通りの眺望で、いつまでも飽きない




千蛇谷

ここから先は結構なアイスバーンであった。
単に凍っただけでなく、水滴がそのまま凍ったようで、表面は、微細な凹凸に覆われていた。




小さなシュカブラの先端がカタツムリの角のように伸びていた




別のアングルから




外輪




アイスバーンが酷く、神社の下方でスキーを諦め、アイゼン登行に

相変わらずの強風。冷気と相俟って顔が痛かった。




この時期初登頂のおのでらさん




新山より七高山




同じく雲海 その1




その2




獅子ヶ鼻では既にマンサクが花開していた。
春はすぐそこか。
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