鳥海山康新道〜七高山〜御浜〜笙ヶ岳〜長坂道(〜ガラ場)〜万助道(渡戸〜)〜千畳ヶ原〜河原宿〜七高山〜旧道
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単独で。とにかく思いっきり歩きたいと思い、鳥海山をあれこれと回る計画を立てた。
コース取りは上記のとおりだが、約1,100m登ってから約1,600m下り、今度は逆を登って下りる、我ながらきついコースだと思った。
距離はあるが、日が長いので比較的遅めに出発。
気象情報によるとすっきり晴れる訳ではなかったが、長く歩くにはかえって晴れていない方がいい。出発時点では高曇りで丁度良かった。
長い距離を歩くのは何年ぶりか。春先までは体がなまり気味だったが、はたしてこの日は?
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6:59 |
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祓川ヒュッテ 発 |
7:40 |
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康新道分岐 |
8:36 |
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七高山 山頂 |
9:47 |
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御浜 |
10:17 〜39 |
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笙ヶ岳 |
11:22 |
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ガラ場 |
11:46 |
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渡戸 |
12:40 〜48 |
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万助小屋 |
13:47 |
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千畳ヶ原(分岐) |
14:09 |
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幸治郎沢 |
14:38 〜48 |
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河原宿 |
16:06 |
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外輪 |
16:29 |
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七高山 山頂 |
17:48 |
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祓川ヒュッテ 着 |
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出発時に |
御田手前より、雪渓の様子
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康新道に入ると、いしかわさんが休憩していた。ガイドをしているとのことだった
。この後のコース取りを説明し、先へ行く。
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お目当ての一つ、チョウカイフスマ |
同じく
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稲倉、向こうに飛島 |
双耳峰
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イワギキョウ
一斉に同じ方向に咲き、整列しているかのよう。
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ホソバイワベンケイ
もう赤くなり始めた。
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トラバース地点手前より |
七高山(1回目)
なかなかいいペースで登って来ることができた。空気が飽和していたのでさっさと先へ行くことにした。
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雲が傘のようにかかっていた。そのうち、完全に山頂を覆うのだろう。 |
ミヤマリンドウの蕾
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外輪ではまだコバイケイソウが盛りだった |
これから向かう笙ヶ岳方面
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七五三掛の手前ですとうさんとスライド。今後の行程を話すと、「1日で?」
七五三掛では、びるかわさんがご友人と休憩していた。今後の行程を話し、エールを受ける。
やはり会員と会うと気分が高揚する。
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笙ヶ岳へ向かう途中は、ニッコウキスゲが盛りだった。 |
腹が減ったので、笙ヶ岳で休憩。発つ頃には、下から雲が湧きあがってきていた。
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落としたばかりだった。鈴を取り出そうとウェストポーチを開けると、いつも入っているはずの鈴が入っていない(以前取り出したときに戻すのを忘れていた)。適当な間隔で笛を吹きながら下った。 |
登山道脇になぜか1本だけ咲いていたアヤメ
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何の鳥? |
この後ガラ場を過ぎ、渡戸へ。初めのうちは道はあまりよくなかった。あまり人が通らないのかなと思ったが、最近できた踏み跡もあった。
やがて道は檜ノ沢(ひのそ)沿いに出るが、そこからはいい道になった。
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渡戸
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渡戸の徒渉を終えるまでは、全く疲れを感じなかった。
が、ここまで下ってくる途中、不安に思ったことがある。それは「下る速度が速すぎやしないか」「延々と下った直後の登りへの切り替えは?」。
不安的中。登りに入ると、急に足が動かなくなった。
以前、飯豊の端から端までを日帰り縦走したことがあるが、このときは稜線だったので、今回のように「延々と下った直後に登る」訳ではなかった。距離はこのときより短いが、筋肉の使い方に限って言えば今回の方が厳しいと思った。
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初めて歩く万助道
しばらくは気持ちのいいブナ林 |
万助小屋
手前の、藪が覆いかぶさるような道を身をかがめながら歩くと、ひょっこり出る。中をのぞいたら、清潔な小屋だった。上がり框に腰かけて休ませてもらった。
小屋の脇には冷たい水が流れる小沢がある。一度泊まってみたいと思った。
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いつしか、周囲は灌木や笹に変わる |
ウスバスミレ
初見。秋田県側ではあったろうか?
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千畳ヶ原へ |
ヒナザクラを初め、湿性植物がまだまだ元気に咲いていた。
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木道なので楽である。
この辺りで弱い雨あり。展望はないが、体がオーバーヒートしないで済むのは助かる。
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月山森と幸治郎沢
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河原宿分岐
小屋へは寄らず、分岐で休憩。発つ頃には雨が強くなってきた。上だけ雨具を着る。
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河原宿からの登りはガス・雨の領域に突入。暑くないのはいいが、あまり気乗りはしない。特に雪渓歩きはいい気分ではない。
雪渓を2回歩いたが、上部の雪渓を詰めると、「←文殊岳へ」という標識があった。見たことがない(といってもこちらへはあまり来ないが)標識だった。様子を見に行ったら、一応道はあったが、すぐに藪化した。元に戻って、薊坂へ。
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外輪へ到着
もう16時だし、天気も悪いし、筆者以外には登山者がいないと思っていたが、5人くらいのパーティと、10人近いパーティをパス。後者は、新山へ下る分岐の辺りでパスしたが、リーダーが「これから山頂小屋へ下ります」と言っていた。
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2度目の七高山 |
下山時に。雨は止んでいた。
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駐車場を出て、花立まで来たところで山を見たら雲が消えていた。せっかくなので大谷地池に立ち寄り、逆さ鳥海を撮影。 |
後半は厳しかったが思ったより体が動いた。久々に思いっきり歩くことができ、すっきりとした余韻を味わえた。
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ところで、
康新道はガリー浸食が進んでいる。
写真は、昨年、浸食を食い止めるために周辺の浮石を集めて積んだもの。以前飯豊で登山道整備に参加したときの施工方法を参考にした。
機能していたことに安堵した。
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