鳥海山康新道〜七高山〜御浜〜笙ヶ岳〜長坂道(〜ガラ場)〜万助道(渡戸〜)〜千畳ヶ原〜河原宿〜七高山〜旧道


登山日 13.7.21


 単独で。とにかく思いっきり歩きたいと思い、鳥海山をあれこれと回る計画を立てた。
 コース取りは上記のとおりだが、約1,100m登ってから約1,600m下り、今度は逆を登って下りる、我ながらきついコースだと思った。
 距離はあるが、日が長いので比較的遅めに出発。

 気象情報によるとすっきり晴れる訳ではなかったが、長く歩くにはかえって晴れていない方がいい。出発時点では高曇りで丁度良かった。

 長い距離を歩くのは何年ぶりか。春先までは体がなまり気味だったが、はたしてこの日は?


6:59

祓川ヒュッテ 発
7:40

康新道分岐
8:36

七高山 山頂
9:47

御浜
10:17
〜39

笙ヶ岳
11:22

ガラ場
11:46

渡戸
12:40
〜48

万助小屋
13:47

千畳ヶ原(分岐)
14:09

幸治郎沢
14:38
〜48

河原宿
16:06

外輪
16:29

七高山 山頂
17:48

祓川ヒュッテ 着




出発時に




御田手前より、雪渓の様子



 康新道に入ると、いしかわさんが休憩していた。ガイドをしているとのことだった 。この後のコース取りを説明し、先へ行く。



お目当ての一つ、チョウカイフスマ




同じく




稲倉、向こうに飛島




双耳峰




イワギキョウ

一斉に同じ方向に咲き、整列しているかのよう。




ホソバイワベンケイ

もう赤くなり始めた。




トラバース地点手前より




七高山(1回目)

なかなかいいペースで登って来ることができた。空気が飽和していたのでさっさと先へ行くことにした。




雲が傘のようにかかっていた。そのうち、完全に山頂を覆うのだろう。




ミヤマリンドウの蕾




外輪ではまだコバイケイソウが盛りだった




これから向かう笙ヶ岳方面



 七五三掛の手前ですとうさんとスライド。今後の行程を話すと、「1日で?」

 七五三掛では、びるかわさんがご友人と休憩していた。今後の行程を話し、エールを受ける。

 やはり会員と会うと気分が高揚する。



笙ヶ岳へ向かう途中は、ニッコウキスゲが盛りだった。




腹が減ったので、笙ヶ岳で休憩。発つ頃には、下から雲が湧きあがってきていた。




落としたばかりだった。鈴を取り出そうとウェストポーチを開けると、いつも入っているはずの鈴が入っていない(以前取り出したときに戻すのを忘れていた)。適当な間隔で笛を吹きながら下った。




登山道脇になぜか1本だけ咲いていたアヤメ




何の鳥?



 この後ガラ場を過ぎ、渡戸へ。初めのうちは道はあまりよくなかった。あまり人が通らないのかなと思ったが、最近できた踏み跡もあった。
 やがて道は檜ノ沢(ひのそ)沿いに出るが、そこからはいい道になった。



渡戸



 渡戸の徒渉を終えるまでは、全く疲れを感じなかった。
 が、ここまで下ってくる途中、不安に思ったことがある。それは「下る速度が速すぎやしないか」「延々と下った直後の登りへの切り替えは?」。
 不安的中。登りに入ると、急に足が動かなくなった。
 以前、飯豊の端から端までを日帰り縦走したことがあるが、このときは稜線だったので、今回のように「延々と下った直後に登る」訳ではなかった。距離はこのときより短いが、筋肉の使い方に限って言えば今回の方が厳しいと思った。



初めて歩く万助道

しばらくは気持ちのいいブナ林




万助小屋

 手前の、藪が覆いかぶさるような道を身をかがめながら歩くと、ひょっこり出る。中をのぞいたら、清潔な小屋だった。上がり框に腰かけて休ませてもらった。
 小屋の脇には冷たい水が流れる小沢がある。一度泊まってみたいと思った。




いつしか、周囲は灌木や笹に変わる




ウスバスミレ

初見。秋田県側ではあったろうか?




千畳ヶ原へ




ヒナザクラを初め、湿性植物がまだまだ元気に咲いていた。




木道なので楽である。

この辺りで弱い雨あり。展望はないが、体がオーバーヒートしないで済むのは助かる。




月山森と幸治郎沢




河原宿分岐

小屋へは寄らず、分岐で休憩。発つ頃には雨が強くなってきた。上だけ雨具を着る。



 河原宿からの登りはガス・雨の領域に突入。暑くないのはいいが、あまり気乗りはしない。特に雪渓歩きはいい気分ではない。
 雪渓を2回歩いたが、上部の雪渓を詰めると、「←文殊岳へ」という標識があった。見たことがない(といってもこちらへはあまり来ないが)標識だった。様子を見に行ったら、一応道はあったが、すぐに藪化した。元に戻って、薊坂へ。



外輪へ到着

 もう16時だし、天気も悪いし、筆者以外には登山者がいないと思っていたが、5人くらいのパーティと、10人近いパーティをパス。後者は、新山へ下る分岐の辺りでパスしたが、リーダーが「これから山頂小屋へ下ります」と言っていた。




2度目の七高山




下山時に。雨は止んでいた。




駐車場を出て、花立まで来たところで山を見たら雲が消えていた。せっかくなので大谷地池に立ち寄り、逆さ鳥海を撮影。


 後半は厳しかったが思ったより体が動いた。久々に思いっきり歩くことができ、すっきりとした余韻を味わえた。




ところで、

 康新道はガリー浸食が進んでいる。
 写真は、昨年、浸食を食い止めるために周辺の浮石を集めて積んだもの。以前飯豊で登山道整備に参加したときの施工方法を参考にした。
 機能していたことに安堵した。
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