中島台〜新山


登山日 14.3.2


 久々に単独で。
 最近の天候から、ガリバーンであることは予想できたが、山頂を踏みたいと思い登ることにした。

 発電所近くの車止めには、昨日からキャンプをしていた方々が数名。
 どこまで行くのか訊かれたので、山頂までと答えると、どのくらいかかるのかとまた問われた。雪の状況次第でいいときは4時間ほどだが、悪い時は6時間くらいかかると答えた。
 すると、今日の雪はどうかと三度問われた。悪いとは思いつつ、上に行かなければわからないと答え、出発した。

 車止めの辺りから既にガリガリ。やはり上も厳しいだろうと思い、先ずは905過ぎの展望地へ。暑い。ヤッケと帽子を脱ぎ、オーバーグローブも外した。

 この先は…
 縦溝、ガリバーン、更に行く手は不気味に光っている。やがてシールが効かなくなるだろう。

 途中、スキーアイゼンを装着。雪面が滑りやすいので、急登でなくても装着したまま進んだ。
 最大の難所は、千蛇谷へ登る急登であった。
 既にアイスバーンに近かったので、下にスキーをデポし、アイゼン・ピッケル登行に変えようかと思ったが、結局そのまま登ってしまった。
 これが大きな間違いであった。
 登れば登るほど硬くなり、アイゼンが効きづらくなった。昨年、アイゼンの歯が立たずに50mほど滑落したことが頭をよぎった。斜めの登行も難しくなり、最後の標高差100m以上はスキーを真横にして階段登りを余儀なくされた。

 千蛇谷に入ってもガリバーンであることには変わらず、いい加減にスキーをデポしてアイゼン・ピッケル登行に切り替えた。
 千蛇谷の中は歩かず、荒神の肩を通過し、新山へ直行。ふと下を見ると、雲が。
 帰りはガリバーンに加えホワイトアウトかと思うと気が滅入った。

 山頂を経て、千蛇端部からスキーを履いた。
 しかし、余りに硬い雪面で、ボーゲンでもツルツル滑って止まらないし、テレマークターンはエッジが引っかかってまともにできない。安全策を取り、急斜面はスキーを脱いでアイゼンで下りることにした。

 その後はなかなかスキーを履けなかったが、傾斜が緩くなってからスキーを履いた。相変わらずまともに滑ることはできなかったが、スピードを殺しながら(膝と腿の筋肉を最大限使いながら)なんとか下ることができた。

 今年初めての山頂だったが、とにかく手強かった。


7:45
車止め 発
9:08
〜19
展望地
12:00
〜16
千蛇谷端部(スキーデポ)
13:12
〜18
山頂
16:14
車止め 着




展望地より

軽装になり、しばらく写真撮影をした




16:9
雪面にはポコポコと小さな穴が多数




縦溝…

しかも硬い




稲倉

こちらもガリバーンだっただろう




不気味に光る行く先




同じく




漸く千蛇谷へ登る




荒神へ




下はガス




高曇りになった




新山直下の回廊




新山より七高山

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