鳥海山  康新道〜御浜〜千畳ヶ原〜月山森〜河原宿〜康新道


登山日 15.7.11


 単独で。約1か月ぶりの山なので,やや長めに歩きたいと思い,このルートを選択。以前更に長く歩いたこともあったが,今回は若干短めにした。というのも,2ヶ月ほど前から坐骨神経痛(おそらく。素人判断だが間違いなく筋肉ではない。)になってしまい,完治していないからだ。
 目当ては花。今回写真を載せていないものも含め,期待通りであった。
 ちなみに,これまで運動後に悪化し,休養中に回復してきた坐骨神経痛(?)だが,下山後にほとんど悪化がなかった。完治までもう少しか。






出発時,竜ヶ原のミツガシワを撮る




同じく,ヒオウギアヤメ




賽の河原




御田の雪渓より池塘を見下ろす。池塘に空の色が映る。




新道分岐より。



 康新道に入ると鳥海荘の社長がお客さん2名をガイドしていた。写真を撮りながらゆっくり歩くという。筆者のルートを言うと,「それでもそっちの方が早く下りるのでは?!」。さすがにそれはないだろう,等と談笑し,先へ。

 康新道はそこそこ風があって気持ちよかった。但し,植物は揺れ,まともに写真が撮れない。



チョウカイフスマ




康新道にはヨツバシオガマが盛り




アップ




見慣れた景色だが今年は初めて




ホソバイワベンケイ




まだ咲いていて良かった,イワウメ




七高山直下,オニヤンマがいた。近づいても逃げなかったので撮ってみた。




外輪にて,赤くなったホソバイワベンケイ




イワブクロ




ヨツバシオガマと鳥海山




ハクサンシャジン




ハクサンフウロ




八丁坂ではまだハクサンイチゲが盛り。山頂をバックに撮る。




御浜からコバイケイソウと鳥海湖




同じく,ミヤマキンポウゲと鳥海湖




ニッコウキスゲが盛り。ひときわ花が多いところでは,三脚を構えてじっくり撮影する人も。




チングルマは場所によってはまだ盛り。




鳥海湖を過ぎ,千畳ヶ原へ下りる途中,道が雪渓で覆われた。そのまま雪渓を進めばよかったのだろうが,脇を流れる沢にが気になり,沢を下った。期待通り,ナメ,ナメ滝。

子供が生まれてからは沢は控えているが,久々にほんの少し気分を味わった。




千畳ヶ原




アカモノ




オオバツツジ

初見。何かわからなかったが,後に茂野さんより教えて頂いた。感謝。




幸治郎沢の途中




ヒナザクラ




遠く離れたコバイケイソウを望遠で撮ってみた




月山森から




河原宿を通り,大雪渓

晴れている時に歩く(登る)のは初めてのような…。




二度目の七高山へ




また康新道を下りる。登りは風の影響であまり写真が撮れなかったので,下りこそと思っていたが,あまり変わらなかった。




登山道のガリー浸食

何か所か補修したが,この場所は補修できずに数年経過している。年々浸食が酷くなり,今では筆者の腰くらいまで深く彫れてしまっている。



下り,タッチラ坂のあたりで鳥海荘の社長に追いつく。まさか追いつくとは思っていなかった。



竜ヶ原にて。夏にしては珍しく登山開始から下山まで晴れていた。





追悼

 ここに書くべきか迷いましたが,迷った末,書くことにしました。お話をお伺いした方々にはご了承頂ければと思います。

 この日,鳥海山をはじめ,県内の山でよく顔を合わせたブログ「東北の山〜鳥海山」の管理人さんが,和賀岳でお亡くなりになりました。
 氏は優れた体力の持ち主であるだけでなく,テレマークスキーの名手でもあり,特に厳冬期に山中でお会いしたときは惚れ惚れするような滑りを目の当たりにしていました。
 また,研究熱心で,それを反映してか山行の発想がとても自由かつ人を惹きつける内容のため,いつも感銘を受けていました。

 昨年か,あるいは2年前だったでしょうか,厳冬期に稲倉岳でお会いしたときに,心臓があまり良くないという話をされていました。
 その後,筆者は私事により山行の回数が減ってしまい,あまりお会いする機会がなかったのですが,ブログでは相変わらず凄い山行を重ねていたので,調子が良くなったのだろうと思っていました。

 そんな中,ふと目にしたNHKのニュースで流れていた和賀岳登山中の訃報。お悔みに行き,遺影を見るまで信じられませんでした。

 聞けば,田中陽希氏の二百名山一筆書きを応援するため,「陽希がんばれ」というプレートを作成し,先に秋田駒に設置,その後和賀岳へ向かい,山頂に達する直前であったということでした。
 最後の山行も,彼にしかできないようなものであったと思います。

 いまだに,山で,特に厳冬期の稲倉岳で,彼と出会えるような気がしてなりません。45歳,あまりにも早すぎる。
 心からご冥福をお祈りいたします。


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