3年ぶりに飯豊へ。
毎年行きたい行きたいと思いつつ諸事情で遠出ができない年が続いていた。今年も無理だろうなと思っていたが,思いもかけず1日だけ遠征できそうな日が!天候が良ければ日帰りで飯豊へと,連日高層天気図とにらめっこしていた。幸い,好天に恵まれる予想天気図であった。
今回は泊まれない。日没時間や帰りの車の運転のことを考慮するとあまり欲張ったことはできないが,可能な限り主稜線を歩くコース設定にした。
例によって夜中に自宅を出発,ヘッデンを点けて歩き始めた。空気がひんやりして気持ちいい。
吊り橋を渡り,ダイグラの登りに入ってすぐに,ヘッデンの明かりにモダツが浮かび上がった。収穫して晩のおかずにでもしたかったが,時間もないし素通りと決め込む。
夜明けとともに木々の間から紅葉に彩られた山容が浮かび上がる。「やはり来てよかった」そう思いながら登り続ける。
日帰りの装備なのでザックは軽いがさすがにダイグラ,徐々に体力が奪われる。体にムチ打ちながら本山へ。
本山では大日杉から来られたという方としばらく談笑。
ちなみにこの時点では風が強く,寒い。本山より出発してしばらくはヤッケのフードを被って歩いた。
本山からは楽しみにしていた稜線歩き。やはりいつ来ても伸びやかな稜線には癒される。
癒されながら歩いていたが,大日が近づくとどうも「行きたい」とムズムズしてくる。過去の例だと空身+小走りで片道40分ほどだから日没には間に合うかも知れないが,車の運転を考えて今回は見送った。
眼下の紅葉を楽しみながら梅花皮小屋へ。
誰か知り合いがいれば,と思ったが,誰もいなかった。外の陽当たりのよい場所で休憩していると,学生とおぼしきパーティが到着し休憩しながら今後の行程について話し合いを始めた。リーダーの方は飯豊に詳しいようにお見受けした。
その後,丸森尾根を下り,ゴール。
長かったような短かったような,そんな三年ぶりの飯豊であった。
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