登山日 | 16.6.19 |
単独で。 以前から「錫杖の森」という響きが気になり,ここを通って和賀岳まで歩いてみたいと思っていた。今年,和賀岳への甘露水口に至る林道が工事中で通れないということであったので,錫杖の森経由で和賀岳を目指すことにした。 錫杖の森という名の由来についても調べたかったが,その機会もなく当日を迎えた。 あまり人が歩いていないだろうと思って登山口へ向かったところ,駐車場には車が1台。ひょっとしてそれなりに歩かれているのかと思いきや,登山口は写真のとおり。 しかし,すぐに道は快適な雑木の中を通るようになり,よかったと思っていたが,やはり全体としてみれば草で足元が見えにくくなっていた。 最近の熊に関するニュースもあり,こまめに笛を吹きながら進んだ。 白岩岳山頂に着く直前に「おーい」と声がしたので返した。 下にあった車の方だろう。聞けば,白岩薬師を見たくて上がってきたが,猛烈な藪に阻まれ引き返してきたとのこと。更には,我々が話している足元に熊の糞があり,それを指して「一人だと怖くなった」こともあるとか。 もう帰るというその方と別れ,先へ進んだ。 |
駐車場から,登山口の様子 |
山頂にあった熊の糞 |
山頂の標柱は倒れている |
山頂から少し進むと,白岩薬師・錫杖の森の分岐 |
分岐の奥はこんな感じの藪が続く |
右側:道 左側:小屋の跡? |
そこにあったコイワカガミ |
途中ほとんど展望がなかったが,一部から羽後朝日岳が見えた |
兎森と書かれたプレート 標柱はバラバラになって朽ちている。熊が倒した? |
錫杖の森手前の岩場に差し掛かる。縄梯子ならぬワイヤー梯子が設置してあった。 |
岩場では展望が開けた |
岩場の様子 |
同じく |
梯子を下りて少し進むと岩のヤセ尾根 |
錫杖の森直下では,登山道に穴が開いていた |
錫杖の森の標柱 ここもプレートのみ残っていた |
錫杖の森を越え,数分進んだところで引き返した。 というのも,以前,飯豊で何回か廃道となり藪化した尾根を歩いたときに,予想外に時間を要した経験がよみがえったのである。 折り返し時点でおよそ10時半。時間はあることはあったが,この先の様子がわからないまま半藪化した道を進むのはリスクが高いと判断した。 復路は,分岐から約500m先の白岩薬師へ足を運ぶべく,藪に分け入った。が,藪の濃さと当日の暑さ(こちらの方が大きい)で心が折れた。そして最近の熊のニュースを思い出し,わずか数十メートルで引き返すことにした。 |